限定500台のクーペモデルが完売したあとも、その進化の歩みは止まらなかった。オープンエアの官能を追求した「ラ フェラーリ アペルタ」の登場は、世界中のVIPコレクターによる激しい争奪戦を引き起こした。剛性を損なうことなくルーフを取り払う高度なカーボンファイバー構造は、工学的な勝利そのものだった。
さらに、トラック専用プログラムとして解き放たれた「FXX K」は、もはや公道の規制から完全に解き放たれたモンスターだ。「K」の名が示す通りHY-KERSを極限までチューニングし、システム出力は1050馬力をオーバー。アクティブ・エアロダイナミクスがコーナーの立ち上がりで次元の違うグリップをもたらし、サーキットにおける限界性能を定義し直した。