この潮流の原点を語る上で外せないのが、日本テレビ系列で放送された人気バラエティ番組『解決!ナイナイアンサー』である。当時、心理カウンセラーとして出演した心屋仁之助氏は、相談者が長年抱え込んできたトラウマや劣等感の核心を突く言葉を投げかけ、スタジオを騒然とさせた。
「どうせ愛されている」「損してもいい」。それまでの常識を覆すフレーズは、視聴者に強烈なインパクトを残した。表面的な慰めではなく、心の根っこにある「前提」をひっくり返す対話劇は、テレビという大衆メディアを通じて日本中のメンタル観にパラダイムシフトを起こしたと言っても過言ではない。