イベントの構成は、まさに配信者カルチャーの集大成と呼ぶにふさわしいものだった。単なるトークショーでもなければ、既存の音楽ライブのフォーマットをなぞったわけでもない。メインに据えられたのは、あくまで彼らの原点であるゲームプレイだ。
協力プレイでの絶望的なミス、対戦ゲームで見せる容赦のない足の引っ張り合い。リビングで友達のプレイを眺めているかのような距離感を、5万人収容の巨大スタジアムで成立させる離れ業。それに加えて、イベント後半に用意された歌唱パートはファンの感情を激しく揺さぶった。キヨの突き抜けるようなボーカルやレトルトの情緒ある歌声、全員がステージを駆け回りながら声を重ねる光景は、ゲーム実況という枠組みを完全に突破していた。練り上げられたセットリストは、彼らの歩んできた歴史そのものを追体験させる叙事詩だった。