航空ファンの間で大きな衝撃を与えたのが、創設メンバーであったスカンジナビア航空(SAS)のスカイチーム移籍です。この移籍劇の背景には、パンデミック以降の深刻な経営危機と法的再建プロセス(米連邦破産法11条適用)が存在します。
SASは再建パートナーの選定において、エールフランス・KLMグループを中心とする投資コンソーシアムからの出資受け入れを決定しました。エールフランス・KLMはスカイチームの中核であるため、出資比率の獲得に伴いSASのアライアンス移籍が再建条件の柱として組み込まれた経緯があります。2024年秋にスターアライアンスを正式脱退し、スカイチームへの移行を完遂しました。
また、欧州ではイタリアのITAエアウェイズをめぐるルフトハンザ・ドイツ航空による株式取得が進められてきました。欧州委員会(EC)の独占禁止法審査を経て買収手続きが進展しており、スカイチーム所属のITAが将来的にスターアライアンス陣営へ合流するかどうかが業界の焦点となっています。
韓国市場においては、大韓航空(スカイチーム)によるアシアナ航空(スターアライアンス)の統合プロセスに伴い、重複路線の整理やアライアンス帰属の最終判断が注目を集めています。加盟会社の離脱や再編の噂は、単なる人気の優劣ではなく、各航空会社の資本関係や経営再編の力学によって引き起こされているのが実態です。