淡路島の食を語る上で欠かせないのが、官民一体となって推進されてきた淡路島生しらすプロジェクトだ。かつて生しらすは傷みが早く、漁港周辺の限られた場所でしか食べられない秘伝の味だった。しかし、地元の漁協と加工業者、そして一般社団法人淡路島観光協会が手を取り合い、氷温での急速冷凍技術と徹底した品質管理マニュアルを確立したことで、島内数十店舗で高品質な生しらす丼を提供できる体制が整った。
毎春解禁される生しらすは、今や島の春から秋にかけての風物詩として全国に浸透している。各店舗が趣向を凝らした自家製ダレやポン酢、地元産の卵黄との組み合わせを競い合い、リピーターを飽きさせない取り組みを続けている点も、ブランド成功の大きな要因だ。