低反発バット(新金属バット)が導入されてから3年が経過した。飛距離が出にくいバットへの適応はすでに完了し、各校の打撃理論は新たなフェーズに突入している。
かつてのように「上位打線のホームランで試合を決める」スタイルは影を潜めた。代わりに台頭したのが、徹底した機動力とエンドラン、セーフティバントを絡めた「足を絡めた攻撃」だ。打球速度を意識した低く強いゴロを転がし、相手の内野陣に圧力をかける戦術が猛威を振るっている。
実際、秋の地区大会を制したチームの多くは、盗塁成功率が8割を超えていた。出塁すれば即座に得点圏へ進み、少ないヒットで着実に1点を奪う。この「足の速さ」と「状況判断能力の高さ」を備えた打線を持つ学校こそ、 トーナメントを勝ち抜く真の脅威となる。