運命の歯車が大きく音を立てて回ったのは1992年夏のことだ。韓国・ソウルのオリンピックスタジアムで開催された世界平和統一家庭連合の合同結婚式。そこに、日本を代表する大スターである桜田淳子の姿があった。
教団の創始者である文鮮明によって引き合わされた一般男性との結婚。世間は騒然となった。直後に開かれた単独記者会見において、彼女は取り乱すこともなく、静かな笑みを湛えながら自らの信仰を堂々と告白した。「神様のお導きを信じています」。その毅然とした態度は、加熱する報道陣の追及と凄まじいコントラストを描き出し、日本中に計り知れない衝撃を与えた。