日本のペット関連産業は、単なる「販売・消費」の市場から「命の福祉とライフスタイル支援」の市場へと大きく舵を切りつつある。タレントの坂上忍氏による保護活動やメディア発言に見られるように、動物の飼育環境や生体販売の在り方に対する社会全体の意識は非常に高くなった。
業界内でも自主的なクオリティ向上の動きが加速している。例えば、一般社団法人日本ペットサロン協会などは、サロンの技術水準や衛生管理基準の標準化を推進し、飼い主が安心して預けられる店舗作りのガイドラインを示している。
飼い主層の意識変化を示すデータも顕著だ。飼育専門誌『いぬのきもち』などの読者アンケートでも、「価格の安さ」より「衛生面の清潔さ」や「スタッフの動物愛・専門知識」を重視して近所のお店を選ぶ傾向が年々強まっている。