Windy台風進路予想はなぜ当たる?気象庁・米軍との違いと驚異の精度

Windy台風進路予想はなぜ当たる?気象庁・米軍との違いと驚異の精度

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「Windyの予報は気象庁より先回りして当たる」という言説が広まっていますが、厳密に言えばWindy自体が独自の気象観測衛星やスーパーコンピュータを保有して予報を作成しているわけではありません。Windyの真髄は、世界各地のトップクラスの気象機関が生成した数値予報データを契約・取得し、圧倒的に分かりやすいグラフィックへ瞬時に落とし込む「可視化プラットフォーム」としての機能にあります。

そのなかで、Windy台風精度当たる理由の最大の要因となっているのが、標準設定(デフォルト)として採用されているヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の気象予測モデルです。気象予測の世界ランキングにおいて、ECMWFモデルは長年にわたり北米のアメリカ海洋大気庁(GFS)や各国の国家気象機関を抑え、全球モデル(地球全体を対象とする予報)の精度評価で首位を維持し続けています。膨大な海洋・衛星観測データを四次元変分法と呼ばれる高度な数学的手法で取り込み、巨大スーパーコンピュータで解析する能力において、世界最高峰の評価を得ているからです。

日本の地上波ニュースなどで報道される数日前、まだ気象庁が進路図を公表できない段階(台風として正式認定される前の熱帯低気圧の兆候)から、ECMWFはフィリピン東方沖の海面気圧の低下を明確にシミュレーションします。この「予測モデルの計算精度の高さ」と「未確定段階からのシームレスな可視化」が掛け合わさることで、一般の利用者に「Windyは驚くほど早く、正確に当たる」という鮮烈な印象を与えています。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。