東京アクアガーデンや複数の日淡系情報サイトが整理しているように、サワガニはエビ目サワガニ科に属する純淡水性・日本固有のカニだ。生息域は本州・四国・九州の上流域〜中流域の清らかな渓流で、水深5cm程度の浅瀬と水辺の岩場を行き来する半陸生の習性を持つ。この点が、熱帯魚や金魚のように「水を張ったタンクに入れるだけ」という発想と根本的に異なる。
寿命については環境次第で大きく差が開き、劣悪な環境では1年以内に落命することも珍しくないが、適切に管理されたケースでは5〜10年程度の生存例が報告されている。野生個体は山間の清流で秋を中心に多く目撃されるが、動きが素早く岩の隙間に潜るため、採集には根気が要る。繁殖様式もユニークで、直達発生型(卵から親と同じ形のミニカニが孵化する)のため、魚のように大量の稚魚が生まれるタイプではない。
もう一つ押さえておきたいのが、縄張り意識と共食いのリスクだ。特にオス同士は激しく争う傾向があり、脱皮直後の個体(ソフトシェル状態)は著しく無防備になるため、複数飼育の場合は隠れ家の確保が死活問題になる。飼育難易度そのものは中程度だが、「半陸生」「低水温」「隠れ家必須」という3つの基本条件を最初から正しく理解しているかどうかで、成否がほぼ決まると言っても過言ではない。
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