めちゃコミック発の大ヒット原作(吉井ユウ作)と、30分枠の濃密な連続ドラマとして再構築された映像版では、クライマックスの展開や二人が到達した関係性の着地点に興味深い差異が見られます。
原作漫画では、青島が抱える「母親に捨てられた」という根深いトラウマに対し、雪乃が包容力をもって寄り添い、お互いが「家族」となる決意を固めていく過程が丁寧に描かれます。やがて二人は同棲を経て、お互いの人生を生涯背負う証として「結婚」という確固たる契約と誓いを選択する王道のハッピーエンドへと到達しました。
一方、ドラマ版の最終回では、放送当時の現代的な価値観を反映したアレンジが施されました。実母・久美との対峙を通じて過去の呪縛から解放された青島は、雪乃に対して結婚という既成概念にとらわれず、「今この瞬間も、未来も、雪乃さんと一緒に歩み続けたい」という純粋なパートナーシップを提示します。形式的な制度よりも「対等な個と個の繋がり」を最優先にした結末は、自立した大人の恋愛ドラマとして視聴者から絶大な支持を集めました。