居酒屋のメニューやスーパーの精肉売り場で見かける「砂ずり」と「砂肝」ですが、両者の違いに疑問を抱く方は少なくありません。結論から言えば、この2つは完全に同一の部位を指しています。鳥類が食べた穀物や小石を砕くための筋肉器官である「砂嚢(さのう)」を、西日本エリアでは小石を擦り合わせる動作から「砂ずり」、東日本エリアでは肝臓の近くにある筋胃であることから「砂肝」と呼んできた歴史的背景があります。
文部科学省の『日本食品標準成分表』に基づく砂ずり栄養成分詳細まとめを確認すると、その突出した数値が浮き彫りになります。100gあたりの熱量は約86kcal、砂ずりカロリー糖質の観点では糖質が実質0gという驚くべき数値を記録しています。さらに、肉類の中でもトップクラスに脂質が低く、砂ずり高タンパク質食材としての純度が極めて高いのが特徴です。
特筆すべきは、ビタミン・ミネラル類の充実度です。エネルギー代謝を司るビタミンB群、特に赤血球の形成を助けるビタミンB12をはじめ、血液凝固や骨の形成に関わるビタミンKが豊富に含まれています。さらに、成人の日々の体調管理に不可欠な微量元素がぎっしりと詰まっています。