ピーターパンの犬「ナナ」の犬種は?原作とディズニーの違いを徹底解剖の背景について、最新情報を詳しくお届けします。
多くの人が「ナナの犬種はセント・バーナード」と認識していますが、実は原作小説・戯曲とディズニーアニメーション映画では設定されている犬種が異なります。
原作者ジェームズ・マシュー・バリが1904年の戯曲および1911年の小説『ピーターとウェンディ』で描写したナナは、黒く艶やかな被毛を持つ「ニューファンドランド犬」でした。対して、ウォルト・ディズニー率いるアニメーション制作陣が1953年の映画版で採用したのは「セント・バーナード」をベースにしたキャラクター造形です。
比較項目ディズニーアニメ映画版(1953年)J.M.バリ原作(小説・戯曲)解説・制作背景の事実公式設定の犬種セント・バーナード(諸説あり)ニューファンドランド犬アニメ化に際し、視覚的な親しみやすさと作画のコントラストを重視して変更。被毛の色・外見茶色と白のツートンカラー漆黒(または黒白のランドシーア)暗い夜の子ども部屋でも動きがはっきりと判別できるよう明るい配色が選ばれた。家族内の立ち位置愛情深い子守犬兼ペット厳格な雇用契約に近い子守役原作のダーリング家は「乳母を雇う余裕がないため犬を雇った」という経済的事情が強調される。実写版での再現実写映画(2003年・2023年など)では原作準拠の大型黒犬(セント・バーナード系含む)が起用舞台版では着ぐるみの俳優が熱演実写版『ピーター・パン&ウェンディ』(2023年)等でも風格ある超大型犬が演じた。
なぜディズニーは犬種を変更したのか。アニメーション史の記録によると、当時の技術では「真っ黒な毛並みの犬」を夜の寝室シーンで動かすと輪郭が潰れてしまい、キャラクターの細かい感情表現が観客に伝わりにくかったという作画上の理由が挙げられています。