ネット上の掲示板やSNSでは、アラウーノの水漏れに関して危険な誤解が散見されます。その代表例が「市販のゴムパッキンを買って自分で分解修理する」という行為と、「停電用ハンドルを回せば直る」という誤った対処法です。
アラウーノのボディは、パナソニック独自の「スゴピカ素材(有機ガラス系)」という精密成型樹脂で構成されています。陶器製便器とは異なり、素人が手探りでサイドカバーや機能部ユニットを無理にこじ開けると、ツメの破損や内部の防水シーリング破壊、さらには電子基板への漏水短絡(ショート・発火事故)を招く危険性が極めて高くなります。また、アラウーノ内部の電磁弁や配管ジョイントは一般のホームセンターでは流通しておらず、メーカー専用設計の部品です。汎用品のパッキンを無理やり押し込んでも水漏れが悪化する結果にしかなりません。
もう一つの重大な盲点が、アラウーノ 停電用ハンドル 操作方法にまつわる勘違いです。本体側面に格納されている停電用ハンドルは、「停電時に電気を使わず手動でターントラップを倒し、便器内の汚水を流すための機構」であり、給水を制御・停止する装置ではありません。水が止まらない状態でこのハンドルを無理にガチャガチャと操作すると、トラップのギアを破損させたり、排水弁が中途半端な位置で固定されて封水が完全に消失する二次被害を引き起こします。水が止まらないトラブルにおいて停電用ハンドルを操作する意味は全くありません。