「高級なオーガニック野菜ばかりではない」という点も、池袋という街の懐の深さだ。おしゃれなセレクトショップの目と鼻の先に、昭和の面影を残す激安八百屋や、地域密着型の無人直販所が点在している。
特に北口やサンシャイン裏手の小道にある老舗店舗では、規格外ながら味は一流の地場野菜が破格の値段で手に入る。「形が少し曲がっているだけで半額」「箱買いなら都内最安値」といった掘り出し物を求め、プロの料理人から近所の主婦までが肩を並べて買い物を楽しむ。ハイエンドなオーガニックと庶民派の格安品が共存するカオスな魅力こそ、池袋ならではの強みだ。