カチャーシーで演奏される定番曲の中で、絶対的な最高峰として君臨するのが『唐船ドーイ(とうしんどーい)』だ。「唐の船が財宝を積んでやってきたぞ」という一報に歓喜する民衆の情景を歌った早弾き曲で、三線のテンポが一気に加速し、会場のボルテージを最高潮へ押し上げる。その他にも『嘉手久(かでかる)』や『豊年音頭』などが定番として親しまれている。
そして、カチャーシーの熱狂をさらに加速させる最高のスパイスが「指笛(ゆびぶえ)」だ。甲高い音で場を煽る指笛は、親指と人差し指(または中指)で輪を作り、舌先を軽く折り曲げて下唇に当て、隙間から強く息を吹き込むことで鋭い高音を響かせる。指笛のリズムが加わることで、空間のエネルギーは一気に頂点へと達する。