オープンキャンパスで配られる案内冊子には、NTTデータ、野村総合研究所、楽天、サイバーエージェントといったメガITや大手SIerのロゴが華々しく並んでいます。しかし、ここには業界特有の「見せ方のトリック」が潜んでいます。
「有名企業への就職実績は、学年で上位1〜2%の突出した天才肌や、高校時代からプログラミングに没頭してきたギーク層が叩き出した数値です。一般的な学生の平均値ではありません」(情報専門学校の卒業生・現Webエンジニア談)
実際の受託開発現場やSNS、知恵袋の投稿を調査すると、卒業生たちの赤裸々な境遇が浮かび上がってきます。
「2年制を卒業してSES企業に入社したものの、最初の1年は大手通信キャリアの監視センターで深夜シフトを回すだけだった。コードを書かせてもらえず、これなら学費250万円を払って通った意味がなかったと感じた」(20代後半・元専門学校生の手記より)
年収面においても、専門学校卒の初年度年収は300万〜350万円程度に集中しています。大学院卒や難関大卒のエンジニアが初年度から450万〜600万円以上を提示されるケースがあるなかで、このスタートラインの差は決して小さくありません。技術力で挽回できる業界とはいえ、未経験から専門学校を経て現場に出た直後は、下流工程で低単価の労働を強いられるリスクが現実として立ちはだかります。