日常の買い物行動において、なぜセブンイレブンやローソンでは現金チャージが当たり前にできて、ファミマだけが孤立しているように見えるのでしょうか。その答えは、自前で「銀行」を保有しているか、あるいは銀行ATMとどのような戦略的提携を結んできたかという歴史的経緯にあります。
セブン銀行ATMチャージとの違いを検証すると、その圧倒的な先行優位性が分かります。セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン銀行は、いち早くスマートフォンのカメラ機能とATM画面のQRコードを連動させる「スマホATM」プラットフォームを構築しました。PayPayがサービスを開始した初期段階から深く提携し、アプリ側で「チャージ > セブン銀行ATM」を選択してATM画面のQRを読み取るだけで、手数料完全無料、わずか30秒足らずで紙幣を流し込める環境を全国2万7,000台以上のATMで整備しました。
一方、ローソンも追随しました。ローソン銀行ATM現金チャージ経緯を辿ると、2020年代初頭から新型ATMの導入を急速に推進し、PayPayとの提携を実現させました。ローソン店頭に設置されたローソン銀行ATMの画面から「スマホ取引」を選択することで、セブン銀行と全く同じUX(ユーザー体験)で現金チャージが可能です。ただし、旧型のローソンATMや一部の特殊ロケーションでは非対応機も残存しているため、セブンイレブンほどの完璧な均一性には至っていません。
現在、PayPay現金チャージ手数料現在の規定では、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMともに利用手数料は24時間365日「完全無料」です。最低入金単位は1,000円からで、お釣りは出ない仕様(投入した紙幣の全額がそのままチャージされる)となっています。小銭(硬貨)の入金には対応していませんが、手元の1,000円札や1万円札をその場でデジタルマネー化できる利便性は、キャッシュ派とデジタル派の架け橋として極めて高い評価を得ています。