ネット上やSNSでは、ゴイアニア被曝事故に関して「今も人が住めないゴーストタウンになっている」「街全体が高濃度に汚染されたままである」といったセンセーショナルな噂が散見されます。しかし、これらは明らかな誤りです。現地の正確な実態を検証します。
誤解1:ゴイアニア市は現在も立ち入り禁止の廃墟である?
【真相:完全に誤り】
事故直後に徹底的な除染作業と建物の解体が行われ、汚染された表土はすべて撤去されました。現在のゴイアニアは人口150万人を超えるブラジル有数の大都市へと成長しており、市街地の放射線量は通常の自然放射線レベルと同等に保たれています。市民生活は完全に日常を取り戻しています。
誤解2:発生した放射性廃棄物は海に不法投棄された?
【真相:厳重な専用施設で長期保管中】
撤去された約3,500立方メートル(重さ約3,000トン以上)の放射性廃棄物は、ゴイアニア市郊外のアバディア・デ・ゴイアスにある「ゴイアス州放射性廃棄物最終処分場(CRCN-CO)」に集約されました。強固なコンクリート構造物の中で、放射能が自然界の安全レベルに減衰するまで約300年間にわたる長期モニタリング体制が敷かれています。
誤解3:被曝した人々への補償や医療支援は打ち切られた?
【真相:現在も追跡医療と補償金支給が継続】
ブラジル連邦政府および州政府は、レオニデ・フォンテス財団(現在のスーゾ・ペレイラ財団)を通じて、被曝認定を受けた被害者とその子孫に対して年金の支給と生涯にわたる健康モニタリングを継続しています。白血病や甲状腺疾患、精神的なPTSDに対する医療サポートが今も続けられています。