ネット通販で何でも手に入る時代に、わざわざ足を運ばせる魅力とは何か。その答えは、アベルが展開する独特の品揃え(マーチャンダイジング)にある。大手量販店のような均一化された棚割りではなく、ここでしか出会えない「尖った」商品群が並ぶ。特にZ世代から絶大な支持を得ているのが、九州各地のクリエイターとコラボした限定アイテムや、エシカル(倫理的)なライフスタイル提案型の商品だ。
バイヤーが自ら足を棒にして見つけてきたというストーリー性のある商品は、SNSとの相性も抜群だ。「インスタで見たあの商品が欲しい」と、スマホを片手に店内を探索する若者たちの熱気は、かつての地方都市では見られなかった光景である。モノ消費からコト消費へ、その移行を最も体現しているのがこの場所なのだろう。