Q1:1歳半健診で「指差し」ができないと、必ず発達障害と診断されますか?
A1:いいえ、健診の場ですぐに発達障害と診断されることはありません。見知らぬ場所や白衣の医師・保健師を前にして緊張し、普段はできる指差しが引っ込んでしまう幼児は多数存在します。また、指差しには「要求(あれ取って)」「応答(ワンワンどれ?)」「叙述(見て、飛行機!)」の段階があり、獲得順序にも個体差があります。健診では家庭での普段の様子を詳細に聞き取った上で、3か月〜半年後の再確認(事後健診)を提案されるのが通例です。
Q2:言葉が出ないのですが、家庭ですぐにできる効果的な働きかけはありますか?
A2:言葉を「言わせよう」と無理強いする(「リンゴって言ってごらん」など)のは逆効果になりやすいです。効果的なのは、子どもが今見ているもの、触れているものに親が実況中継のように言葉を添えるアプローチです。ミニカーを走らせているなら「ブーブー、走るね」、水を飲んでいるなら「ゴクゴク、おいしいね」と、子どもの行動や感情と単語を同期させます。また、言葉だけでなく身振り手振り(ジェスチャー)を交えたやり取りを増やすことが、発語の基盤となるコミュニケーション意欲を育てます。
Q3:療育センターの予約が半年待ちと言われました。待機期間中に何ができますか?
A3:医療機関や専門療育センターの初診を待つ間も、地域のリソースを活用できます。市区町村の保健センターが主催する「親子遊び教室」や、地域の児童館で定期開催されている発達支援相談会には、比較的早い段階で参加可能です。また、民間や社会福祉法人が運営する児童発達支援事業所の中には、未診断の段階でも自治体の「受給者証」発行手続きや医師の意見書を通じて利用できる施設があります。地域の保健師に「初診を待つ間に利用できる地域の親子教室はないか」と具体的に問い合わせることを推奨します。