ホタルが発光する時間帯は、一晩のうちに大きく分けて3回ある。その中でも、一般の観賞者が絶対に狙うべきなのが、日没からしばらく経った午後8時から午後9時頃にかけての「第1ピーク」だ。
この時間帯、あたりは完全に暗闇に包まれ、ホタルのオスたちがメスを求めて一斉に飛び立ち始める。彼らは互いに光のシグナルを送り合い、プロポーズのダンスを繰り広げる。最も活動的で、光の数も圧倒的に多いのがこの1時間だ。午後9時を過ぎると、カップル成立となったホタルたちは草木の葉裏へと身を潜め、光の点滅は次第に穏やかになっていく。
なお、深夜23時頃の「第2ピーク」、午前2時頃の「第3ピーク」も存在するが、これらは主に深夜の生態調査向けだ。足元が見えない深夜の里山は危険が伴うため、一般の観光客は午後8時台の第1ピークに照準を合わせるのが鉄則である。