かつてキャラクターグッズを身につけることは、特定のコミュニティ内だけの閉じた楽しみ方だった。しかし、その境界線は完全に崩壊した。ラグジュアリーブランドがこぞって日本の老舗アニメスタジオやサンリオなどの世界的IP(知的財産)とコラボレーションを発表し、数万円クラスのヘアアクセサリーとして再定義している。
原宿のセレクトショップバイヤーはこう語る。「かつては『痛い』とされたスタイルが、今や『エッジが効いている』と評価される。文脈の書き換えが起きているんです」。チープさとラグジュアリーの境界線を揺るがすこの動きは、既存のファッションルールに退屈した若者たちにとって、格好の遊び場となった。