北村有起哉の素顔と家族の真実|妻・高野志穂との絆と父の教え

北村有起哉の素顔と家族の真実|妻・高野志穂との絆と父の教え

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北村有起哉の歩みを語るうえで避けて通れないのが、父・北村和夫という巨大な存在です。文学座の屋台骨として数々の名舞台や名画を支え、紫綬褒章や旭日小綬章を受章した昭和を代表する名優。さらに実姉の北村由里も同じく文学座に所属する女優という、まさに演劇のサラブレッドの血筋に生まれ育ちました。しかし、家庭環境が彼を安易な役者の道へ誘ったわけではありません。

高校時代に学園祭の舞台を経験したことで芝居作りの魅力に目覚めた北村は、日本映画学校(現・日本映画大学)へ進学。当時の心境について、本人が公式ブログで「俳優を志した19歳の頃、まずはたくさんの舞台経験をして演技の基礎を固め、度胸をつけると目標を掲げていた」と振り返っている通り、彼が選んだのは親の威光が一切通用しない泥臭い下積みでした。

1998年、舞台『春のめざめ』および今村昌平監督の映画『カンゾー先生』で本格デビューを飾った北村有起哉。若い頃のポートフォリオや舞台写真を見ると、鋭利な眼光と痩身のシルエットが放つ危険な色香が際立っています。父・和夫の現場に付き人として同行し、芝居への厳しさを肌で吸収しつつも、決して父のコネクションには依存しない。業界内でも「彼が北村和夫の息子だと後から知って驚いた」というディレクターが続出したほど、自らの足で実力派の地位を築き上げていきました。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。