本作を観た多くの鑑賞者が最も強い疑問を抱くのが、「高良健吾のスプリットタンやタトゥーは本物なのか」という点です。結論から述べると、これらはすべて高度な特殊メイクと美術スタッフの緻密な手作業によって生み出されたものであり、本人の肉体を恒久的に改造したものではありません。
まず、蛇のように二股に分かれた舌「スプリットタン」については、特殊メイクアップアーティストの手によって作られた特注のシリコン製義舌(アタッチメント)が用いられました。高良自身の舌の形状に合わせて精巧に型取りされ、本物の舌の上に装着した状態で違和感なく会話や口元の演技ができるよう、ミリ単位の調整が施されています。アップのカットや舌先を妖しく動かすシーンでは、ライティングや編集技術、一部デジタル処理を組み合わせることで、本物の肉体を切断したかのような驚異のリアリティを達成しました。
また、背中や腕、胸元にびっしりと施されたタトゥーは、毎日の撮影前に専任のボディペイントアーティストが数時間をかけてエアブラシと転写シートで描いたものです。撮影が連日に及ぶ過酷なスケジュールの中、高良は早朝からメイク室に入り、塗料が落ちないよう細心の注意を払いながら長時間の撮影に耐え抜きました。顔面の多数のピアスについても、本人のピアスホールを活用しつつ、マグネット式や医療用接着剤を用いた特殊クリップが巧みに配置されています。徹底した職人技と高良の肉体美が融合した結果、観客に「本当に身体改造を施したのではないか」と錯覚させるほどの完成度に到達したのです。