フランス革命の動乱を背景に宿命と愛を描ききった池田理代子の『ベルサイユのばら』は、自立した女性像の先駆けとして今なお圧倒的な威光を放つ。オスカルの気高い生き様は、ジェンダー観のアップデートが進む現代社会において、より一層鮮烈なメッセージとして響く。
一方、美内すずえの『ガラスの仮面』が描く演劇への狂気的な執念、あるいは『キャンディ・キャンディ』が提示した逆境に屈しない不屈のスピリット。これらの作品に共通するのは、主人公たちが直面する過酷な試練と、それを凌駕する意志の強さだ。安易な共感を拒み、剥き出しのパトスで読者を物語の渦へと引きずり込む力こそ、古典が古典であり続ける所以である。