リリースから長い年月を経た現在、ネットコミュニティやSNSにおける『Beautiful World』の受容のされ方には、興味深い変遷が見られます。
公開当時の2007年、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)やmixiといったコミュニティでは、「エヴァのエンディングに宇多田ヒカルはポップすぎるのではないか」という一部の懐疑的な声もありました。しかし、劇場の音響で「ヤシマ作戦」の余韻とともに流れる同曲を体感したファンからは、「シンジの叫びがそのまま音楽になっている」「映画館の暗闇で涙が止まらなかった」と絶賛の嵐が巻き起こりました。
さらに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開された2021年以降、リアルタイム世代だけでなく、配信プラットフォームを通じてエヴァに初めて触れた10代・20代のリスナーからも大きな反響が寄せられています。「失恋したときに聴くと世界で一番泣ける曲」「エヴァを知らなくても胸に刺さる言葉の強さがある」といった投稿がX(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄に溢れており、単なるタイアップの枠を完全に脱却した普遍的なポップクラシックとして定着しています。