作品の人気が過熱する一方で、編集部が強く注意を促したいのが、ネットオークションやフリマアプリにおける直筆イラストの真贋トラブルです。
ネット上には「さかなクン直筆サイン入りイラスト色紙」と銘打たれた出品が後を絶ちません。しかし、関係筋の証言や現場の慣例に照らすと、さかなクンがサインを描く際は、ファン一人ひとりの名前(宛名)を丁寧に入れたり、日付を明記したりすることがほとんどです。宛名のない単体の魚イラスト色紙が、安価に大量に出品される状況は極めて不自然と言わざるを得ません。
さかなクンの画風は一見すると親しみやすいタッチであるため、悪質な模倣者による贋作(フェイク)が作りやすいという盲点があります。鑑定書が存在しない二次流通品に安易に数十万円の対価を支払う行為は極めてハイリスクです。投資目的や投機目的での購入は厳に慎むべきであり、本物のエネルギーを感じたいのであれば、展覧会に足を運ぶか公式の出版物を手に取ることが鉄則です。