本コンペの難関ぶりを物語るのが、通過枠の狭さです。例年、全国から寄せられる応募総数は約700〜1,000点に達します。その中から一次審査を通過して展覧会への出展権を得る建築新人戦100選作品に選ばれる確率は、およそ10〜14%前後に過ぎません。この時点で約9割の図面がふるい落とされる過酷なスクリーニングが行われます。
さらに、100選の中から上位16選(または8選)のファイナリストへと絞り込まれ、最終的にたった1枠の建築新人戦最優秀賞を射止める確率は約0.1%です。この建築新人戦難易度と倍率の厳しさは、各大学のエース級作品が集う全国大会ならではの数字と言えます。
一次審査の現場では、体育館や大会議室の床一面に何百枚ものプレゼンボードが敷き詰められます。審査員は歩きながら目を通し、付箋を投じていきます。ここで生き残るためには、遠目からでも設計思想が飛び込んでくる構成力と、近寄って見たときに設計の緻密さに息を呑む二重のレイヤーが不可欠です。