木の実ナナの身体を襲った最大の試練が、腰部脊柱管狭窄症の発症と、それに続く左大腿骨頸部骨折でした。脊柱管狭窄症は加齢や激しい運動負荷によって背骨の神経が圧迫され、下肢のしびれや激痛で歩行が困難になる疾患です。彼女は数十年間にわたり、足腰に極度の負担がかかるピンヒールを履いて歌い踊る過酷なパフォーマンスを継続してきました。
さらに2015年、舞台の稽古中に転倒して左大腿骨を骨折するアクシデントに見舞われます。大腿骨頸部骨折は高齢期における要介護リスクの代表格であり、手術後の過酷なリハビリが不可欠です。当時の取材報道によると、彼女は激痛に耐えながら「もう一度ファンの前に立ちたい」という一心で、歩行訓練を重ねました。
一度は奇跡的な回復を見せて舞台へ復帰したものの、脊柱管狭窄症の持病が重なり、長時間の起立や激しい動作にはドクターストップがかかる状況が続きました。現在は歩行器や杖を適宜活用しながら、室内での日常動作や筋力維持を中心としたリハビリテーションを地道に継続しています。