健康や節約のために良かれと思って実践した大量消費が、思わぬ体調不良や食材の無駄遣いを招くケースが存在します。ネット上に蔓延する誤った俗説に警鐘を鳴らす必要があります。
第一の誤解は、「キャベツなら生でいくら大量に食べても体に良い」という盲信です。キャベツには不溶性食物繊維が豊富に含まれており、適量であれば腸内環境を整えますが、一度に半玉分などの量を加熱せず生食すると、腸内で水分を過剰に吸収して膨張し、かえって頑固な便秘や腹部膨満感、下腹部の鈍痛を引き起こすリスクがあります。特に胃腸が弱っているときは、生食を避け、スープや蒸し料理など熱を通して繊維を軟化させることが医学的にも推奨されます。
第二の盲点は、最も栄養価と旨味が詰まった「芯」と「外葉」を無造作に生ゴミ箱へ放り込んでしまう習慣です。農研機構などの食品分析データでも示されている通り、キャベツの芯の周辺にはビタミンCやカリウムなどの栄養素が葉の部分と同等以上に高濃度で蓄積されています。芯を捨てるのは、実質的に購入金額の約15〜20%をドブに捨てているのと同義です。芯は繊維を断ち切るように1ミリ幅の薄切りにスライスして炒め物に加えるか、麺棒で叩いて潰してからスープの出汁としてじっくり煮込むことで、極上の甘みソースへと変貌します。