ガチアサリというルールにおいて、常に議論の的となるのがフデ系統、とりわけ「パブロ」の存在です。初心者コミュニティでは「パブロを持てば足の速さだけで勝てる」という言説がまことしやかに語られますが、これは半分正しく、半分は危険な誤解を孕んでいます。
実態を精査すると、無計画に筆ダッシュで敵陣へ特攻し、アサリを投げる瞬間に撃ち落とされる「ゾンビ特攻パブロ」は、味方に人数不利を押し付け続ける敗因になりがちです。上位勢が駆使するパブロが脅威である真の理由は、機動力を活かした「視線誘導(ヘイトコントロール)」と「情報収集」にあります。
敵インクを無視してフィールド全域を縦横無尽に走り回るパブロを仕留めるには、敵チームは最低でも2枚の戦力を割いてエイムを合わせる必要があります。パブロが敵陣深くに潜伏したり外周を走り抜けたりすることで、相手の防衛ラインに致命的な歪みが生じ、中央に残された味方シューター陣が数的有利を活かして残る敵を各個撃破できる構図が完成します。単にアサリを運ぶ運搬役ではなく、敵陣をかき乱して本隊の進軍ルートを切り拓く遊撃手として機能しているかどうかが、勝率を分ける決定的な境界線です。