山崎永幸氏の名を決定づけたのが、1980年代末から1990年代にかけて上梓された一連の著書です。中でも代表作とされる『真如苑 霊能開発の真実』(あっぷる出版社)は、教団内で秘密裏に行われていた「霊能開発」の技法や信者の心理変容プロセスを克明に描写し、ベストセラーを記録しました。
当時の世論や読者からの評判は非常に高く、「感情的な中傷ではなく、具体的な儀礼や教理の矛盾を客観的かつ論理的に分析している」という点で、従来の暴露本とは一線を画す評価を獲得しました。同書はカルト問題やマインドコントロールが社会問題化する中で、信者家族や脱会希望者にとっての重要な指針となったのです。