JRAで騎乗する外国人ジョッキーは誰でも簡単に来日できるわけではありません。JRAが定める外国人騎手短期免許取得条件は年々厳格化されており、現在では「母国または指定外国競馬における過去2年のリーディング上位」「過去2年の指定国際G1勝利実績」など、世界でも一握りのトップクラスしかクリアできない基準が設定されています。
さらに免許発給には、日本国内での受け入れ体制が不可欠です。規定により、騎乗契約を結ぶ「身元引受調教師」1名と、騎乗馬をサポートする「身元引受馬主」1名が必要となります。美浦や栗東の有力厩舎がホストを務めるケースが多く、どの調教師が身元引受人を担当するかによって、来日期間中の騎乗馬の質や成績の伸び代が大きく左右されます。
また、同時に日本国内で騎乗できる外国人騎手の枠は「最大5名まで」と制限されています。春のクラシック戦線や秋のジャパンカップ・有馬記念シーズンには世界中からトップガンが集結し、限られた免許枠を巡る熾烈な争奪戦が水面下で繰り広げられています。