ネットコミュニティやSNS(X・知恵袋・掲示板等)の投稿を分析すると、デジタル化とタイパ(時間対効果)が極限まで進んだ現在だからこそ、「我楽多的なもの」を求める声が急増しています。
「部屋をミニマリスト風に断捨離して物がなくなったら、かえって精神的に虚無感に襲われた」「旅行先で買った謎の木彫り人形を見ているときだけ、仕事のプレッシャーを忘れられる」といった声が数多く見られます。市場調査の観点からも、昭和レトロ雑貨やカプセルトイ市場、フリマアプリでの「謎のジャンク品詰め合わせ」の取引が堅調な推移を見せている事実は見逃せません。
客観的な市場相場では100円の価値もないプラスチック片が、個人の情緒的文脈においては数万円以上の精神的安定剤として機能する──これこそが、消費社会の合理主義に対する強力なカウンターカルチャーとなっています。