札幌駅南口のランドマークとして半世紀近い歴史を刻む東急百貨店さっぽろ店は、近年の大規模改装によって「次世代型ハイブリッド百貨店」へと変貌を遂げました。その最大の契機となったのが、札幌駅前再開発に伴う複合商業施設「札幌エスタ」の閉館と、主要テナントの移転受け入れです。
流通業界関係者によると、「百貨店が自社売場を大幅に縮小し、かつての競合とも言える家電量販店や大型エンタメ施設を中高層階に誘致することは極めて大胆な構造転換だった」と振り返ります。しかし、この決断は見事に的中しました。ビックカメラが5・6階の2フロアにわたり移転オープンしたことで、従来百貨店に足を運ぶ機会が少なかった単身層や若年層のトラフィックが劇的に増加したのです。
さらに7階にはユニクロとジーユーが同時出店し、8階には北海道初進出となった体験型エンターテインメント施設バンダイナムコ Cross Storeが展開。従来の「中高年向け高級百貨店」という枠組みを軽やかに超え、日常の生活必需品から専門機器、サブカルチャー、高級ギフトまでが1棟で完結する利便性を獲得しています。