ウポポイは、単なる過去の遺物を陳列した歴史博物館ではありません。文化人類学や現代社会論の観点から見れば、過去の同化政策や差別の歴史という「負の記憶」に誠実に向き合いながら、今を生きる先住民族のアイデンティティと未来の多文化共生社会のモデルを提示する、極めて先進的な対話の空間です。
訪問を検討している読者のために、編集部が導き出した「おすすめできる人」と「慎重に検討すべき人」の判断基準を提示します。
◎ ウポポイを心からおすすめできる人
- 日本の多様な歴史や先住民族の文化を深く学びたい人:教科書では語り尽くせないアイヌの言語、信仰、芸術に直接触れることで、価値観が大きく広がる体験ができます。
- 体験型学習や本物の伝統芸能を肌で感じたいファミリー・旅行者:工芸や音楽の実演、ワークショップが充実しており、子どもからシニアまで知的好奇心が刺激されます。
- 自然豊かなロケーションで知的な休日を過ごしたい人:ポロト湖の静寂と美しい建築美に身を委ね、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
▲ 訪問時に工夫が必要・慎重になるべき人
- テーマパークのようなスリルやアトラクションを求めている人:娯楽性のみを追求する遊園地ではないため、趣旨を理解して訪れる必要があります。
- 滞在時間が1時間未満など、極端にタイトな旅程の人:広大な敷地と上映スケジュールの関係上、駆け足では魅力の1割も体感できず消化不良に陥るリスクがあります。
- 完全ノープランで行動したい人:事前の予約状況やプログラムの時間割を確認しないと、主要な催しを見逃してしまう可能性があります。