蒸し器調理で誰もが一度はぶつかる壁が、茶碗蒸しやプリンに気泡が入ってボソボソになる「す(巣)」の失敗です。すが入る原因は、卵液の凝固温度(約80〜85度)を超えて急激に加熱され、水分が沸騰して気泡として固まってしまうことにあります。
滑らかな口当たりに仕上げる黄金比と火加減の手順はシンプルです。
1. 卵液の比率:卵1個(約50g)に対して、出汁(または牛乳)を150ml(1:3の比率)で合わせ、必ず目の細かいザルで2回漉して滑らかにします。
2. 初期加熱:沸騰した蒸し器に器を入れ、まずは強火で約2分加熱して表面を固めます。
3. 弱火キープと温度逃がし:すぐに極弱火に落とし、鍋と蓋の間に菜箸を1本挟んで隙間を作り、庫内温度が90度前後に保たれるようにして約10〜12分じっくり火を通します。
この「強火2分+菜箸を挟んだ極弱火10分」のテクニックを守るだけで、表面はつややかに輝き、スプーンを入れると絹のようにとろける理想の食感が完成します。