「歩けるから捻挫」は危険?骨折との見分け方と受診目安を徹底解説

「歩けるから捻挫」は危険?骨折との見分け方と受診目安を徹底解説

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医療機関が開いていない夜間や休日、自分が整形外科に今すぐ行くべきか判断がつかない場合、世界中の救急医療現場で採用されているエビデンスに基づいたトリアージ基準が極めて有効です。カナダのオタワ大学で開発され、感度ほぼ100%を誇る国際的診断基準「オタワ足関節ルール(Ottawa Ankle Rules)」を基にした、骨折と捻挫の見極めセルフチェック詳細まとめを以下に提示します。

以下のチェックリストで1項目でも当てはまる場合は、靭帯損傷にとどまらず骨折を強く疑い、ただちに整形外科を受診すべき目安となります。

【骨折を疑う危険なサイン・チェックリスト】
① 受傷直後、および現在の時点で「自力で4歩以上」続けて体重をかけて歩くことができない(足を引きずりながらでも連続4歩つけない場合は骨折の可能性極大)
② 外くるぶし、または内くるぶしの「骨の後方縁から下端6cm以内」を指で押すと鋭い激痛が走る(靭帯がある前方の柔らかい部分ではなく、硬い骨そのものの痛み)
③ 足の外側の中央部、出っ張っている骨(第5中足骨基部)を押すと激痛が走る(下駄骨折・剥離骨折の好発部位)
④ 土踏まずの上あたりにある舟状骨(足の内側の出っ張り)を押すと激痛が走る
⑤ 患部が受傷後30分以内に急激に腫れ上がり、翌日になって足裏や足指にまで赤紫色の皮下出血が広がっている
⑥ 骨がコツコツと擦れ合うような異常な感覚(軋轢音)や、明らかな外見上の変形がある
⑦ 足の甲や指先にしびれや冷感があり、感覚が鈍くなっている(神経・血管の圧迫障害の徴候)

これらの兆候を無視して骨折の放置による後遺症リスクを抱え込むと、悲惨な結末を招きます。骨折部が不安定なまま動かされ続けると、骨が本来の位置からずれた状態で固まる「変形癒合」や、骨同士がつながらなくなる「偽関節」を形成します。その結果、数年後に軟骨がすり減って関節が破壊される「変形性足関節症」へと進行し、正座ができない、階段の上り下りで常に足首が痛む、天気が崩れると激痛が走るといった不可逆的な機能障害に一生悩まされることになります。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。