現代の工業用鉄製品と和鐵徳音を分ける最大の要素は、金属内部の微細構造と不純物の少なさにあります。
工業用鉄鋼には強度や加工性を高めるために炭素やマンガン、リンなどが添加されていますが、これらは音の振動を減衰させる原因にもなります。一方で、伝統的な和鉄は木炭の炭素のみを取り込みながら不純物を極限まで叩き出すため、叩いた瞬間の立ち上がりが鋭く、減衰率が極めて低い長い残響時間(サステイン)を誇ります。
美術工芸品としての和鐵徳音の価値は年々高まっており、単なる骨董品としてだけでなく、メディテーション(瞑想)用の音響具や現代アートピースとしても高額で取引されるケースが増加しています。