インターネット上の掲示板や旅行コミュニティでは、「改装中なのではないか」「系列店と統合されただけではないか」といった様々な誤解が飛び交っています。この混乱を招いている要因は主に2点あります。
第1に、「イビス大阪梅田(小松原町)」と「イビスバジェット大阪梅田(堂山町)」の混同です。梅田エリアにはかつて、アコーの別グレードである「バジェット」ブランドのホテルも近隣に存在しており、両者の閉館時期やリブランド情報がネット上で錯綜し、同一の施設として語られてしまうケースが多発しました。
第2に、関西圏におけるアコーホテルズのドラスティックな戦略転換です。アコーグループはパンデミック以降、格安エコノミーホテルの大量展開から、「メルキュール」「ノボテル」「スイスホテル」などの中価格帯〜アッパーアップスケール層のポートフォリオ強化へと舵を切りました。これにより、旧来の賃貸借契約に基づくエコノミー拠点が整理され、別のホテル運営会社への承継やビル用途転換が進められたのです。
現在、小松原町の跡地ビルに関しては、梅田地下直結という類まれな資産価値を背景に、新たな宿泊特化型ホテルや商業利用への転換が模索されており、かつての「イビス」の看板をそのまま探して現地へ向かってもチェックインすることは不可能です。