タイトルにも冠されている「涙そうそう(なだそうそう)」は、沖縄の八重山・琉球方言で「涙がぽろぽろととめどなくこぼれ落ちる様子」を意味する美しい表現です。森山良子が沖縄を訪れた際、現地の言葉の響きと意味の深さに感銘を受け、楽曲の象徴的なキーワードとして採用されました。
本作の歌詞カードを開くと、多くの部分が平易な言葉とひらがなで綴られていることに気づきます。「あいたくて あいたくて」「さみしくて こいしくて」といった飾らない言葉選びが、聴き手それぞれの記憶にある「もう会えない大切な人」の姿を直接呼び覚まします。難しい比喩表現を排し、素朴で純粋な感情を紡ぎ出したからこそ、子供から高齢者までストレートに感情が届く構成になっています。