川口オートレース場を語る上で欠かせない象徴的存在が、元SMAPのメンバーであり川口所属のトップレーサー、森且行選手です。2021年1月のレース中に落車し、骨盤骨折など命に関わる壊滅的な重傷を負ったニュースは日本中に衝撃を与えました。5回に及ぶ大手術と過酷なリハビリを経て、2023年4月に奇跡の実戦復帰を果たしたことは記憶に新しいところです。
復帰から月日が流れた現在、森且行選手はハンデを背負いながらも卓越した走線取りと勝負勘を発揮し、ファンの声援を背にS級・A級上位の激戦区で力走を続けています。当時の特番インタビューや手記において語られた「もう一度、仲間がいるあの走路で走りたい」という執念は、競技の枠を超えて多くの人々に勇気を与えました。公の場で見せる引き締まった表情には、単なるタレントレーサーではなく、生涯一整備士・一選手としての矜持が宿っています。
川口には森選手のみならず、絶対王者として君臨してきたトップレーサーたちが集結しています。開催日程ごとに組まれるグレードレース(SG・GI・GII)では、全国から集まる猛者たちがコンマ01秒のスタートダッシュと超絶のコーナリング技術を競い合い、スタンドを揺るがす興奮を生み出し続けています。