ただ名所を巡るだけの旅はもう古い。その土地の土壌が育んだ農産物を、その土地の技法で醸された酒とともに味わうガストロノミーツーリズムの潮流において、サドヤが放つ光彩はひときわ強い。ワイナリーの見学ツアーで熟成の歴史に触れ、冷涼なセラーの気配を肌に残したまま席に着く――この一連の流れそのものが、ひとつの完成された物語なのだ。
グラスを傾けながら、遠い葡萄畑の稜線に思いを馳せる。百年を超える歴史の重層性と、現代のフレンチが切り拓く軽やかなクリエイティビティ。わざわざ甲府のこの館を訪れる理由は、最後の一滴を飲み干したとき、あまりにも鮮明に腑に落ちる。 (出典: サドヤ レストラン レアル ドール(Yahoo!ニュース))
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