麻生太郎の水道民営化発言とは?Csis講演の真相と利権疑惑を徹底検証について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をお届けします。
激しい批判を受けながらも、政府は2018年に改正水道法を成立させました。ここで多くの市民が誤解しがちなのが、「水道が完全に民間に売り渡されたのか」という点です。
実際の制度設計は、資産や土地、施設そのものを民間に売却する「完全民営化」ではありません。施設等の所有権は自治体が保持したまま、維持管理や運営の権利のみを長期間民間に設定するコンセッション方式(PFI法に基づく公共施設等運営権方式)が採用されました。最終的な水質の安全責任や給水義務、料金改定の認可権は依然として自治体側に残る仕組みとなっています。
事業形態詳細・制度的枠組みメリット・期待される効果リスク・現場の課題完全公営方式
(従来の形態)自治体水道局が施設所有・運営・保守のすべてを直接担う形態。公共性の維持、利益追求による手抜きの排除、情報公開の透明性。技術系公務員の定年退職による技術継承難、予算の硬直化。コンセッション方式
(PFI法・改正法)資産所有権は公団・自治体が維持し、20年等の長期運営権を民間SPCに付与。スケールメリットによるコスト削減、AI・IoT等を活用した効率化。自治体側のモニタリング能力不足、長期契約に伴う事業破綻リスク。完全民営化
(英国型など)設備資産を含めて完全に民間企業へ売却し、株式上場等を伴う形態。行政財政負担の完全切り離し、民間資本による迅速な資金調達。過度な配当優先、設備投資抑制による漏水率悪化、急激な料金高騰。
このように、制度上は欧米で失敗が指摘された「完全民営化」を避け、中間的な官民連携を選んだ形ですが、それでも「企業の利益追求が安全性を脅かすのではないか」という国民の根強い懸念を払拭するには至りませんでした。