国内最大級の規模を誇る「アジアゾウのふるさとガーデン」は、東山動植物園が世界に誇るランドスケープデザインの金字塔だ。スリランカの自然環境をモチーフにした広大な敷地には、豊かな起伏や水浴び場が整備され、ゾウたちが自然に近い社会関係を築きながら暮らしている。
母仔が寄り添い、泥遊びに興じるリアルな姿は、単一ケージでの飼育では決して引き出せない生命の躍動を感じさせる。施設内に設けられた体験型の学習展示スペースでは、現地で起きている人間と野生動物の軋轢や生息地破壊の現実が生々しく提示され、生物多様性保全・環境教育の拠点としての強い覚悟が随所から伝わってくる。