かつて深夜番組の聴取率は、熱心な固定ファンによる「その場限りの密室体験」に依存していました。しかし、radikoのタイムフリー機能およびエリアフリー機能の定着以降、その構造は根底から覆っています。
番組放送中、X(旧Twitter)上では数万件単位のポストがリアルタイムで飛び交い、トレンド上位をラジオ関連ワードが独占する光景が日常化しました。これにより、「翌日の昼休みにタイムフリーで話題の箇所を聴く」という非同期の聴取行動が一般化。番組内で起きたハプニングが数時間でネットニュース化され、新たなリスナーを呼び込むという循環が確立されています。
現場の制作関係者は次のように証言します。「現在の番組評価は、レーティング週の数字だけでなく、タイムフリー再生数やSNSでの波及効果、さらにイベント開催時のチケット完売速度までを含めた多面的なエンゲージメントで測定されています」。