「思いを馳せる」が自然に成立するためには、心理的・物理的な「隔たり(ディスタンス)」が存在する対象が必要です。代表的な対象は大きく分けて4つあります。
1. 遠く離れた場所・故郷:
都会暮らしの中で遠くの故郷の山河を思ったり、旅先で遠い異国の暮らしに想像を巡らせたりする場面です。
2. 過ぎ去った過去・歴史:
幼少期の思い出や学生時代、あるいは数百年前の歴史的な出来事・古人たちの生き様など、時間の隔たりがある過去に意識を向ける際に抜群の親和性を持ちます。
3. まだ見ぬ未来・未知の世界:
10年後・50年後の社会の姿や、宇宙の果てなど、自分自身が今すぐには到達できない未来や未知の領域を思い描く際にも用いられます。
4. 手の届かない他者の心境:
困難な状況にある被災地の人々や、かつての恩師の胸中に寄り添うように考える際にも使われます。