都市部の巨大ギャラリーだけでなく、日本の地方都市が世界的パフォーマーやアーティストたちの拠点に変貌を遂げている。少子高齢化で空き家となった集落や、役割を終えた工場跡地がそのまま壮大な展示場と化すプロジェクトが急増中だ。
地域固有の歴史や、住人の個人的な記憶を掘り起こして紡がれる作品は、画一的な都市のエンターテインメントとは対極の魅力を放つ。過疎化や文化の断絶といった課題に対し、作品という強烈なレンズを通して世界へ問いを投げかける。地域住民と国内外のクリエイターが膝を突き合わせて作品を作り上げるプロセスそのものが、失われかけたコミュニティを再再生する推進力となっている。