AbemaTVや公式タイトル戦の配信番組で、彼女がマイクを握る日のチャット欄はいつも以上に賑わう。ファンから親しみを込めて「竹部節」と呼ばれるその解説スタイルは、テンポの良い語り口と、対局者の心理に深く踏み込んだ鋭い洞察が持ち味だ。
AIの勝率表示が「51対49」と拮抗しているとき、彼女は単に互角と片付けない。「ここは数値以上に、持たされている側が精神的に苦しい時間帯ですね」「この手は相手の心根を試しにいっています」といった、対局経験者だからこそ解かる肉声のニュアンスを言語化する。視聴者は数字の背後にある泥臭い駆け引きを実感し、一手に込められた棋士の生き様を追体験できるのだ。